こんにちは。端材の活用って永遠のテーマですよね。
厚さ24㎜の杉板集積材がド~ンと残っていて、狭い部屋で結構な存在感と言うか邪魔やねん。
娘がBluetoothスピーカー無しでリモートしながら音楽を聴いているのを見て、この端材でスマホスピーカーを自作する事を思い付きました。
ジグゾーやホールソーも持ってないので全て手鋸でやりましたが、必要なのは根性だけで意外と簡単だと分かりました。
この端材はスツールの座面を作った際の残りですが、そう言えばこの時も手鋸で丸くくり抜いてました。(ジグゾー買えよ!!)
今回はスマホスピーカーの簡単な作り方をご紹介します。失敗事例もご紹介します。
端材の活用にご興味のある方にご参考になれば幸いです。
やりたかったこと
端材の使って何かいいもん作りたい。この馬鹿でかい端材を何とかしたい。ただそれだけ…。
用意したもの(主なもの)
①端材 杉板集積材(厚さ24㎜)とファルタカ材(厚さ12㎜)
②鋸、糸鋸
③コンパス(ダイソー)
④穴あけ用ドリルビット6.0㎜(ダイソー) 、電動ドリル
⑤クランプ(糸鋸でカットする際に使う)=1つだけで済みました。
⑥木工用ボンド(ダイソー)
⑦ターナーミルクペイント(インクブラック)=真中の木材用
⑧ワトコオイル(ナチュラル)=両側の木材用
⑨コピー用紙、ハサミ、梱包用透明テープ、ローラー
=シールを作るのに使いますが、シールが不要なら⑧まででOK。
STEP1(設計図)
ネット情報ですが、音の通り道が長ければ長い程、低音が効いて良い音になるらしい。
ほな、やってみまひょという事で、ちょっと複雑な通り道にしてヤバい事になりました。
STEP2(音の通り道を糸鋸でカット)失敗例その1
①音の通り道の木材はファルタカ材です。
②糸鋸で複雑に曲がりくねった線をカットするので、柔らかい方が良いと思ったからです。
③コーナー毎に糸鋸の方向転換用の穴を開けて、この辺までは順調でした。
④しかし、ファルタカ材はやはり柔らかすぎなのでしょうか。
途中でグラグラ~。パキッと折れてしまいました。
⑤まあこの音の通り道は、結局両側の本体に接着剤でくっ付く事になりますので気にしな~い。
STEP3(両側の本体を手鋸でカット)
①ここは、出来るだけ正確に2つ同じサイズの長方形にカットします。←ここがポイント
ここが狂うと合わせた時に、凸凹になって後でやすり掛けとか手間が掛かります。
②そこで、いつもの伝家の宝刀のノコギリガイドを使います。
これを使えばかなり正確にカット出来ます。
ノコギリガイドは、私の欠かせないツールとなりました。これを使えば悩んでいた真っ直ぐカットするがかなりの精度で出来る様になります。鋸が二つもついていて超お勧めです。
STEP4(糸鋸で音の出る穴を開ける)
①コンパスで円を描きます。その時、ドリルの太さが6㎜なので3㎜内側にもう一つ円を描きます。
②内側の線にドリルの先端を刺して垂直に穴を開けていきます。
③この時端材を直角に合わせた物を使うとほぼ垂直に穴が開きます。←Youtube先生の受け売りです。後はひたすら外の線に沿って糸鋸を動かしていくだけです。
④因みに、穴って一つあれば線に沿ってカットすれば良いんじゃない?というご意見もあるかと思いますが、確かにその通りです!!。
⑤でも穴があると、そこで「ふ~、あ~しんど~」と一休み出来ます。
⑥又、穴が垂直に開いているので、途中で糸鋸が斜めってもそこで修正するというメリットもあると思います。
③後は、歪になった円形を鋸ヤスリでガリガリ形を整え、100均のヤスリで内側を滑らかにして終了です。
当然正確な円形じゃないですが、だいたい円形なら問題ない、気にならない(私は)ですよ。
④3つの板の面取りをしました。
STEP5(塗装)
①音の通り道の板は、板の外側、スマホを入れる溝の内側、音の出る穴と重なるスクエアの内側に塗装しとけば良いと思います。残りの部分は見えなくなります。
②使ったのはターナーミルクペイント(インクブラック)です。
この塗料は塗るとアイアン風になります。水性で匂いも無く塗り易いです。殆ど原液で使ってます。
③外側の板はワトコオイル(ナチュラル)です。こちらも失敗が無いお勧めの塗料です。
素材の木目がそのままでなんとも良い深みが出ます。
但し、こちらは匂うので、1日外で乾燥するのが無難です。
今回は濃い色にしたかったので、2度塗りしました。
③どの板も塗る前に軽くやすり掛けしてます。やすり掛けすると塗料の載りが違います。
STEP6(3枚の板を貼り付ける)失敗例2
①先ず裏側の板と音の通る板を、木工用ボンドでくっ付けます。
②重しは本やアルバムです。クランプよりもこっちの方が全体に重みがかかって良いかも。
③①が完全にくっ付いたら表側の板をくっ付け、又重しを載せて十分固めます。
④ここで、問題発覚!!
音の通る板の一部が、表側の円の内側にはみ出てるやんけ!!なんでやねん~。
⑤一旦落ち着き、ノミで出ている箇所を削って、塗装が剥がれた部分は再度筆で塗り塗り。
ぱっと見わからなくなったので、良かった~。
STEP7(クリアシールを作って貼る)
①クリアシールの作り方は「超簡単!!A4サイズのクリアステッカーの作り方」で詳しくご紹介してます。この方法ならA4サイズのシールを簡単にコピーして作成できます。!!
②使うのはコピー用紙、ハサミ、梱包用透明テープ(100均のは粘着力に不安)、ローラー程度です。
③歪な円形が目立たない様に中にもシールを貼ってます。
④簡単に手順を紹介します。
・ネットから気に入ったロゴ等をダウンロードし、パソコンで印刷。(モノクロです。)
・コンビニで、本体に合うサイズに拡大します。
・パーツに分けて、梱包用のクリアテープを貼ります。
・テープは粘着力が強力なホームセンターのものを使ってください。←ここがポイント
・テープを先に固定してから、上からパーツをそっと載せます。←ここもポイント
・水に20分~30分程度付けて、指と歯ブラシでそ~とコピー用紙を剥がします。
・完全に綺麗に剥がれるまで、頑張りましょう!!
・時間が経てばあら不思議、テープの粘着力が復活し完成です。
梱包シールの生命力畏るべし!!
完成
サックスの上の部分の剥がし方が甘かったですね。少し白くなってしまいました。
ちょっと一言
①このスマホスピーカーで音楽を聴くと、携帯のシャカシャカ音が無くなり低音が効いて、音が大きく広がります。
②電源を使わないので、気軽にキャンプにも持っていけます。
③簡単に出来て、スマホの音楽がより美しくなり、それになにより端材が無くなって良い事尽くめです。
④今回STEPを細かく分けてご紹介しましたが、一つのステップはそれほど時間もかかりません。
⑤大変お薦めです。一家に一台どうですか?
最期までご覧いただきありがとうございました。
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